若女将の加太便り

誕生15周年記念 ひいなの湯リニューアルOPEN!

2月から3月へ

毎年のこと、2月は逃げていきましたよ。
あっという間に3月。そして明日3月3日はひな祭りです。

お隣の淡嶋神社さんでは毎年今の時期に見られるビックリ仰天の光景が。
一年間、全国各地から奉納されたお雛様たちはおよそ2万体あるそうです。

女の子だったら誰しも、大切にしてきた思い入れのある人形がひとつはあると思います。
私も、もう薄れてしまった記憶の中で、どうやって迎え入れたか定かでないお人形さんがありました。亡き妹の名前をこっそりと名付けたそのお人形は、嬉しい時も悲しい時も語りかけ、二十歳になったときも、親元を離れ一人暮らしを始めたときも、ずっと一緒でした。そんなに大切にしていたのにどうして?結婚が決まり、引っ越しのバタバタのなか、気づかないうちにいなくなっちゃった。大切な人ができた姉の姿を見て安心したからなのかな、と勝手に思っています。

多くの人々の切なる想いをいっぱいに詰め込んだ人形たち、明日12時からの神事の後、船に積み込まれ厳かに沖へと流されます。
嬉しいことにいいお天気になりそうです。
お時間のある方、どうぞお越しくださいませ。

今年の抱負

2023年、卯(うさぎ)年は「飛躍」「向上」の年、新しいことに挑戦するのに最適な年と言われています。
皆さまはどんな年にしたいですか?

実は昨年の11月に会長(義父)が亡くなりました。気難しく口数の少ない義父、でも私にはとてもとても優しい人でした。時折りはにかんで笑う顔が私が知るお義父さんです。

そんな祖父に愛されて育った子どもたちは完全におじいちゃんっ子。荼毘に伏すまでの時間、最後の最後まで顔を撫で語りかけていました。小さい頃から毎日ずっとお風呂に連れ添っていた長男は、お棺の中にその朝一番に汲んできた温泉をそっと入れました。誰にも言わずに。

優しい子たちに育ててくださりありがとうございました。残してくださったものを大切に守っていきますね。

身内の不幸ごとや近しい人たちの闘病など、2022年は試練がたくさんの年でした。今年はどんな風に過ぎゆくのでしょう。

いろいろ至らないことばかりで悩んだり凹むことも多い毎日ですが、喜びもたくさん。毎朝のインスタントコーヒーは変わらずいつも美味しい。

飛躍とはいかないまでも、また一年つつがなく過ごせますように。

そして皆さまに穏やかな幸せが続きますように。

大晦日の夕陽。美しかったー。

謹賀新年

旧年中のご厚誼に感謝し御礼申し上げます。

本年も倍旧のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

幸多き一年になりますように!