若女将の加太便り

誕生15周年記念 ひいなの湯リニューアルOPEN!

大切なもの

今日もいいお天気!

自粛要請が解除され
まだまだ日常には程遠いですが
ランチ営業はほんのすこーし忙しさが戻ってきた感がありました。

温泉サイコー♡加太サイコー♡

コロナウィルス対策にのひとつ、フロントにアクリル板を、売店コーナーにも透明のカーテンを付けました。

コレすべて80歳代と70歳代の営繕スタッフの手作りなんですよ。とても器用でパッパッて作ってくれる。

宿において縁の下の力持ちは宝物なんです。
どんなときにでも変わらないリズムで生きるってとても大切で、やらないといけないことをきちんとやってくれるのは安心でしかない。
時々怠け者の悪いワタシが顔を出すと、元の位置に戻りなさいと気づかせてくれるのは、他でもない陰でいつも支えてくれるスタッフたちです。
この人たちのために頑張らなければとハッと我に返る。ありがたい。

先日、16年前のドラマ「オレンジデイズ」を見ました。就活、恋、仲間たち、それぞれの生活の中で選択しなきゃいけない若者たち。

その中に

やりたいわけでもない仕事で一日中働いて
帰り道に見上げた空の夕日がきれいで
それだけで生きていて良かったと私は感じられない

そんなセリフがあってちょっと胸に沁みました。
いつ夕日を見てもきれいだなー今日もいろいろあったけどいい日だったなー
なんだかんだで生きてるって幸せじゃーんと思える私は
ん?もしかしたら実はやりたい仕事をさせてもらえているからなのか?と思ったり。

女将業なんてですねー
クレームがあれば真っ先に飛んで行ってひたすら平謝りして
ネットでは思い当たらないことで叩かれても反論すらできず
朝から晩まで24時間働いて
仕事を家に持ち帰る主人とはすぐに口喧嘩で
家族とスタッフのココロとカラダの健康や
家のこともやることが次から次へとあって
マジでこれほどツライ仕事他にあるのか?と思って、一度スタッフに「私の仕事、お給料幾らもらえるならやってみたい?」
と興味本位で聞いたことがあって
彼女は少し悩んだ後に「幾らもらっても私にはできません」って。
「お金は大事ですけど自由になる時間ないのが無理ですし責任が重過ぎます」ですって。
そりゃそうだよなと妙に納得。

でもね。夕日がキレイなだけで生きてて良かったと思える人間で良かったと思ったんですよね。(ややこしい。笑)忙しいからこそそう思える人生も悪くないなーって。

おそらく働くという枠の中で言えば
{小さい事業を大きくする}という、人生においてとても楽しいワクワクが止まらない計画に参加できたことが大きい。
そして困ったことに辛いことを乗り越えるほど喜びもご褒美も大きくなるから辞め辛い。

これからも可能な限り夕日をキレイだと感じる旅でありますように。

なんのこっちゃ。

ではまた。